子どもの中学受験・塾問題!親の想いの裏側に隠されたものは一体何か!!

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コーチング

中学受験を考え子供を塾に通わせているある相談者の話を考察します。

その方はなぜ、子供の中学受験にこだわるのか、それとは裏腹に子供の成績がなぜ上がらないのか、形而上学的観点から掘り下げてみたいと思います。

形而上学的な考え方

まず、前提として、目の前に見えている現実は、自分自身の心がそう見えるよう、自分が作り出しているという、立場に立って物事を捉えていきます。

例えば、お金に困っているという現実を抱えている人がいるとします。

その人は常日頃お金が欲しい欲しいと行動をしていますが、一向にお金が貯まりません。

その人の心の中を覗くと、お金が欲しい=お金がない、という思考が根強くあります。

つまり、(原因)お金がない現実だから、(結果)お金がないと思っているのではなく、(原因)お金がないと思っているから、(結果)お金がない現実を創造しているのです。

このように思い込みのパワフルな仕組みを理解すれば、現実を大きく変えることができるのです。

中学受験をさせたい親の例

その方は、自分の子供に中学受験をさせようと子供を塾に通わせています。

しかしながら、その子供は勉強が得意ではなく、塾の宿題に取り組みますが、内容が難しくて辛そうに取り組んでいます。

また、定期的な塾のテストでは、毎回平均点付近か、それより低い結果となっています。

ここで現実を整理していきましょう。

テストの点数を見て、その親は、ショックを受けます。

また点数が低い、勉強したのに点数が下がっている、もっと勉強時間を増やさなければならない、そんな風に思い、子供に対しても愚痴っています。

その子供は、徐々にテストを受けることが嫌になっており、テストの結果を親に積極的に見せなくなっていきます。

頑張っても頑張っても褒めてもらえず、テストをやるたびに落ち込んで、勉強も楽しくないと思うようになりました。

皆さんが想像したように、どんどん悪循環に陥っていきます。

テストの点が下がると、親の感情はエスカレートしていき子供に伝播します。

そして、子供は、ますます自信をなくし勉強に取り組む意欲が低下していきます。

すると、勉強の理解度が下がり、テストの点が低くなります。

さらに悪いことに、親はもっと勉強するように、もっと厳しく言わなければと子供を追い詰めていきます。

この親子の悪循環がお互いの心を疲弊させていくのです。

テストの点数をあげる方法

どうすれば点数が上がるのかという、方法論の確認からしていきます。

現状、子供の点数にショックを受け、子供に勉強を強要していることで、現状を引き起こしております。

客観的に見ると、子供に対して上手くいくアプローチは以下のように考えます。

人が物事を達成するパターンは以下のように考えることができます。

(1)気づき、(2)意欲を持ち、(3)行動し、(4)結果を出す、となります。

まず、(1)自分の間違った問題に気が付き、(2)解き方を覚えようという意欲を持ち、(3)勉強に取り組む行動をおこない、(4)テストの結果を得る、と言う流れです。

ダイエットに取り組む際、結果をジャッジするのではなく、プロセスを評価しようという考え方があります。

毎日体重(結果)を図って一喜一憂してネガティブになるよりも、食事制限や運動などの行動に取り組んだ事実を褒めてあげるのです。

そうすると、結果はどうであれ自分を褒める機会が増え、やる気が増していきます。

結果として、ダイエットが継続し、体重減を達成できるというものです。

では4段階の話に戻ると、(4)結果をジャッジするのではなく、(1)気づき、(2)意欲、(3)行動、これらができた時に褒めてしまえばよいのです。

すると子供はずっと褒められて嬉しくなります。

もっと褒められたくて、もう少し勉強に取り組んでみようという気持ちになります。

結果として、成績が上がることが予想されると思います。

何が言いたいかと言うと、この方法を実践すればいいだけなのですが、どうしても結果に目がいき思考を切り替えることができないのです。

形而上学的に親の状況を分析!

では、なぜ、子供の点数が上がらない現実が創造されているのかを考察していきます。

上記のテクニックのように、子供の良いところを見つけて、褒めまくればよいのですが、その親は子供の悪いところばかりに目が行きます。

テストで40点を取ったときに、解けた40点を褒めるのではなく、解けなかった60点を責めるのです。

世の中の他の子供が遊んでいる中、土曜や日曜に塾に行っている事実を褒めずに、テストの点数だけで子供を評価するのです。

なぜ、ネガティブな部分に目が行ってしますのでしょうか。

ここからが解答編です。

「受験勉強しても上手くいかないものだ」という、その親の思い込みがあったのです。

この思い込みの結果、勉強が苦手な子供、テストの低い点数という、現実を創造しているのです。

その親の過去の話を聞いてみると以下のようなことがあったそうです。

中学までは成績優秀だったそうですが、レベルの高い高校に入ると、周りも成績優秀者が集まり、自分の成績順位は真ん中やそれより低い位置になりました。

すると自分の優秀だったアイデンティティは崩壊し、自信を失っていき、勉強する意欲も下がったそうです。

そして受験勉強においては、周りの優等生たちは有名大学を目指すのが当たり前の環境となります。

その親も有名大学を目指しますが、結果、不合格となっていしました。

その後、本望ではない大学に入学しますが、この時の傷が大きいそうです。

この時、レベルの高い大学以外は価値がない、という価値観の元、自分は勉強ができない、そして合格するために何とかしなければならない、という思い込みが形成されました。

時を現代に戻すと、今いる子供の環境から中学受験が当たり前の人間関係を再創造しています。

そして、中学受験で合格しなければならない、何とかして勉強しなければならない、という感情的な観念が生まれているのです。

過去の思い込みをどうやって書き換えるか?

まずは、過去の経験から形成された思い込みを自覚する必要があります。

その思い込みから子供を追い詰めている事実を認めることが必要です。

さらに、過去の大学受験に関する、思い出したくないエピソードを振り返り、感情の傷を癒してあげる必要があるのです。

優秀な友達に対して自分が恥ずかしかったのかもしれません。

親の期待に応えられなかったことが悔しかったのかもしれません。

自分自身を無力に感じ責めてしまったのかもしれません。

封印した感情を癒し、自分自身のことを許してあげた時、現実の問題は、解決でなく消滅するのです。

おわりに

その親は自分の過去の失敗を子供に無理強いしているわけではないのです。

自分と同じような思いをして欲しくないという想いから、必死に考えて行動しようとしています。

ただ、過去のネガティブな思い込みを出発点にしてしまうと、あまり気持ちの良い現実は作れそうにありません。

先ずは自分を癒すところから始める必要があるのです。

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