過去のパワハラ上司への謝罪を綴る!怖れからの解放後のセルフワーク!

こんにちは、ライフコーチあきちゃんです。

最近、仕事にてパワハラ体質な客先の相手をしており、怒りをぶつけられたりして、嫌な気分になっている、今日この頃です。

彼はどうやら、わずかな非を見つけては相手を責め、謝罪をして欲しいようです。

片や僕は、自分のメンタルブロックが外れていき、逆に放心状態なような、脱力した感じで過ごしています。

ふと、過去のパワハラ上司の記憶がよみがえったので、ちょっと振り返ってみたいと思います。

5年前の広島での苦い記憶

工場の大規模改修工事と言う大きな仕事の技術責任者としての立場で仕事をしていました。

会社的には中堅の立場で荷が重い面もある内容でした。

3年間のプロジェクトで、1年目の設計段階はトラブルも顕在化せずに、上司との関係も良好でした。

しかし、1年目の最後に大規模工事1段目を行った際、重大な設計ミスや、想定外の運転トラブルが頻発し、職場はパニック状態になりました。

僕も、1個、2個くらいのトラブルは冷静に対応しておりましたが、次々に起こるトラブルに頭が真っ白になりました。

緊張の糸が切れる感覚です。

すべてにネガティブになり、キャパオーバーのためか頭が真っ白で思考力がなく、3階に行こうと思うと、2階に忘れ物があると取りに行き、前へ進めないことも起こり、すべてが上手くいかない状態でした。

そんな中、もともとイラつきなど、感情的と言われていた上司の態度が日に日に悪化し、厳しい態度をとるようになりました。

僕自身もトラブルの非があるため、強い態度に言い返せず、ただただ萎縮するだけでした。

心も折れ、能力も追いつかないため、自分が何とかします、とも言い出せず、上司の指示に従いながら、ギクシャクした日が続きました。

怒り続ける上司から責められ、何かの拍子に「八つ当たりくらいさせろよ」と言われたことがあり、執拗に責められているのだなと理解しました。

その後、自分自身も内面を磨いたり、仲間を頼ったり、会社的にサポートもあり、何とか仕事を終えました。

しかしながら、その上司のことはその後も怖い、嫌いという感情は残り続けました。

最近の仕事でのパワハラ体験

広島の仕事をきっかけに、自分の仕事観ややり方もバージョンアップし、会社の中でも目覚ましく活躍できたと思っています。

そういう意味でも広島での経験は、自分のターニングポイントであり、関係者に色々迷惑もかけましたが、今では、自分にとってはプラスの出来事と捉えることができます。

そんな中、普段とは違う業界の客先を相手にした際に、パワハラ対応を受け、高圧的なたいどでキレられました。

こちらも萎縮することもなく、こいつ何言ってんだ?、くらいに半笑いで対応しております。

解放後の捉え直しや行動の宿題

パワハラ体験をしたことで、広島でのことがフラッシュバックします。

しかし、コーチングやヒーリングを学び自分の中のメンタルブロックを解放していったことで、捉え方が大きく変わった気がします。

嫌いだったパワハラ上司と今なら当時のことを話すことができそうだなと、ふと思いました。

直接話す勇気は湧いてきましたが、そういう場を設けるのもタイミングがあるので、この場を借りて、話したいことを書き綴ってみたいと思います。

過去のパワハラ上司への謝罪

当時はトラブル続きで自分もいっぱいいっぱいでした。

自信も無くして、何やっても上手くいかず、何もできなかったです。

そんな中、トラブル対応を積極的に取り組んでいただき、解決につながったと思います。

当時の僕には難しいことを要求されたり、高圧的な厳しい態度で、とてもつらい思いをしました。

今、自分にも部下がおり、彼らの仕事ぶりをみて、ヤキモキすることはありますので、当時の自分に対して、色々言いたいことがある気持ちも理解できるようになりました。

今になって思えば感謝することがたくさんありました。

仕事面では、トラブルに対し客先と交渉してくれたこと、

問題の原因をしっかり分析して、対策立案や社内レビューなど基礎的なこともしっかりされていたこと、

実現困難な状況に対して、関係者を説得して実現に導いたこと、

最後まであきらめず、責任をもって、これら全体を取りまとめたこと。

感謝とともに学ぶこともたくさんありました。

最後の方の面談で、大事なことは、「本質をつかむこと」、と言うアドバイスをもらいました。

確かに肝となる言葉で、役に立つものでした。

そして、最後に、

ふがいない自分でいたこと、

設計ミスの責任から逃げる態度でいたこと、

怒りを向けられてただただ萎縮していたこと、

そこから嫌いでいつづけたこと、

避けていたこと、

心が折れて何もできない状態でいたこと、

これらのことを謝らなかったこと、

時間が経ちましたが、本当に申し訳ありませんでした。

謝罪=罪悪感の先の気づき

では、いったい何に対して謝っているのでしょうか。

罪悪感を探っていきたいと思います。

責任をとれない、取りたくないという想いが強くありました。

自分は悪くない、という主張が出てきます。

そこから、責められることが嫌で怖い、気がします。

過去の記憶とつながってい見ると、弟をいじめて、怒られて、責められたことがあったような気がします。

言うことを聞かない弟が気に入らなくて、いじめたり、意地悪したり、強制したり、色々したと思います。

今思えば、僕から母親をとった嫉妬や怒りをぶつけていたのだと思います。

そんな僕が自分は悪くないんだよー、と言っている気がします。

整理すると、

愛されたいけど愛が少なく感じた

⇒弟へ八つ当たり

⇒それを母親から責められ、怒られる

⇒弟が悪いんだよ、自分は悪くないんだよー

⇒責められるのは嫌、

⇒謝るのも嫌

この構造だったのだと結論付けました。

弟にも、意地悪してごめんね、って伝えます。

プラントエンジニアリングとは?なぜ激務なのか?就活に役立つ、適性と身につくスキル!

採用面接に面接官とし参加した経験から、就活生が疑問に思う、プラントエンジニアリングとは何なのか、について解説します。

プラントエンジニアに求められる適性と仕事を通して身につくスキルを説明します。

その仕事内容ゆえに、なぜ激務と言われるのか、経験14年の私の生の感想をお伝えします。

プラントエンジニアリングとは?経験者視点で特徴を独自に解説

プラントエンジニアリングにどのような印象をもたれますか?

プラントを作る会社?とにかくでかいものを作る会社?

この章では、プラントエンジニアリングについて、私の経験を踏まえた特徴を解説していきます。

  1. 規模がでかい
  2. 期間が長い
  3. 範囲が広い
  4. 大人数が関わる

1.規模がでかい

文字通りプラントを建設する仕事です。そしてプラントとは生産工場のことで、大抵大規模なものとなります。

そして一品一葉となるものです。

比較対象として自動車を例に挙げましょう。

普段乗る自動車の大きさは、だいたい全長5m、幅2m、高さ2m程度です。

販売価格もピンキリとは言え、一般的に300万円程度ではないでしょうか。

一般消費者も購入し利用するので、大量生産で普及しています。

これに対しプラントとは、広大な敷地にある目的をもって立てられる建設物であり、当然特注となります。

私が取り扱う案件の契約金額も100億円とかそれ以上というのが多いです。

(その自動車を製造する工場は、プラントになりますので、商品製造するいわゆるメーカの中にもプラント設計?発注?する仕事はあるはずです。)

2.期間が長い

規模が大きいゆえに1案件あたりの完成期間が長くなります。

私の扱う施設では受注から竣工まで平均的に3年というものが多いです。

大体1年半設計し、1年間工事、半年試運転の計3年です。

あくまで目安であり、土木工事はもっと早く始まり長期間となりますし、設計と工事期間がラップする部分もあります。

この期間が長いの厄介で、1サイクル経験するのに3年かかるので、繰り返しの経験を積む機会が少なく成長を実感しにくい面があります。

同じ内容の仕事をするにも期間が空くので忘れてしまったり、そもそも同じ仕事が回ってこないで、それを指導する立場になることが多いですね。

3.範囲が広い

大規模ゆえに建設する範囲が広くなります

先ずジャンルとして機械分野だけでなく、土木建築分野、電気計装分野などの技術で成り立っています。

さらに、例えば機械分野に絞ってみても、炉の設計だけでなく、搬送機械、ポンプなど多種多様な機械を設計するので、幅広い知識が必要になります。

各種分野に専門の担当が付くわけで、全部が全部設計できる必要はありませんが、無関係とはいきませんので、ある程度広く浅く知っておく必要があるのです。

特に、他分野の設備と取り合い点(お互いの範囲と区分点)を決めておく必要があります。

なお、これら分野の特徴を含めたプラントのわかりやすい解説した記事もありますので、参考にしてください。

4.大人数が関わる

範囲が広く複雑であるため、当然一人では設計できません。

一個人は各種専門分野を担当し、別部署の担当と情報を共有して一つのプラントの設計を進めていきます。ですので、1案件に多数の人間が関わります

1つの案件に携わる人たちはプロジェクトメンバーと呼ぶチームで動きます。

そのプロジェクトを取りまとめるのがプロジェクトマネージャーで、プロジェクトの責任者となります。

プロジェクトマネージャーは主に工程管理、コスト管理、客先との窓口が業務内容となります。

私の会社では技術の設計責任者として、プロジェクトエンジニアを配置し、先ほどの機械だけでなく電気、土建の取りまとめを行うポジションがあります。

各部署でそれぞれの主張がありますので、その調整をするのも一苦労です。

例えば、ある機械のコストを安くしようとすると重量が重くなり、建築鉄骨は逆に高額になるなど、お互いにメリットデメリットが発生します。

この時、変更による検討期間なども総合的に判断し、両社が納得する決断を下すのも仕事の1つです。

ここまでは、設計よりの説明でしたが、設計した機械について、各機器メーカから購入しますので、そのメーカの選定から詳細設計のやりとり、製作完了時の検査など関わることになります。

さらに、実際に現地工事の段階があり、土木建築工事業者、機器据付業者、電気工事業者など、下請け会社との関わりも出てきます。

プラントエンジニアリングの最大の特徴は、この大人数が関わることだと私は考えています。

プラントエンジニアに向く適性とは?

プラントエンジニアリングの特徴を踏まえると、求められる人材や適性が見えてきます。

なお私の業務は設計なので、その設計の立場で説明となります。

  1. 学習能力が高い
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. 論理的思考
  4. ポジティブ思考

1.学習能力が高い

専門分野も奥が深いわけですが、それだけでなく他分野の知識も必要となるため、各種知識を吸収する必要があります。

学んでも学びつくせないほど多岐に渡りますので、学習能力が高い必要があります。

学歴が高い必要はありませんが、大学院卒業している人が多いのは事実です。

2.コミュニケーション能力が高い

こちらも一般的な項目になっていしまいますが、コミュニケーション能力は必須級の能力です。

特徴でもあった通り、大人数が関わる仕事ですので、人と協力して仕事を進める必要があります。

例えば他分野の設備の取り合い点を、決める際にも他部署との関りが発生します。

自分よがりの主張ばかりしていたら、スムーズな関係が築けませんので、主張しつつも相手の意見を聞き最適な選択をする必要があります。

知識を吸収する上でも重要で、特に初心者は小学生が大学生の問題を解くがごとくわけわからん状態になります。

小さなことから始めるので安心してもらってい大丈夫ですが、実態として先輩やら年配の方に教えてもらうことから始まります。

この時、積極的かつ謙虚に真剣に学ぶ姿勢を持っていると、順調に成長していけると思います。

ダメな例とすれば、恥ずかしがったり、プライド高くて聞けないこと、教えてもらって当たり前の態度でいると良好な関係は築けないことになります。

3.論理的思考

期間が長かったり、他分野に及ぶことを踏まえると、当然ながら、工程が複雑化します。

そこで工程表を作成していくわけですが、パズルを解くがごとく、論理的に工程を組み立てる必要があります。

また作成した工程表が絶対正解かというと間違いもありますし、というか現実化することも実は難しいことがほとんどです。

そうすると、遅延対策として、工程の組み換えが発生しますので、やらなきゃいけないこと、今からできることの2面性を整理しながら、組み立てなおす必要があります。

その他、他部署との折り合いがつかない場面が多々発生しますが、都度総合的な方針を決断する必要があります。

4.ポジティブ思考

急に精神論の話になりますが、工程が長いといっても、限られた期間の中でやるべきことをやっていく必要があり、時間に余裕がありません。

ここで言うポジティブ思考を少し掘り下げて解説します。

例えば、困難な状況が発生したときに、できない理由を探すのか、できる方法を探すのかという場面を想像してください。

前者はネガティブ思考、後者はポジティブ思考と言えます。

時間が限られた中で、細かく悩まずに、その場で最適と思える、できる選択を決断していかないと先に進めません。

その選択が間違えたら、またその時に最適な方法を選らんでいくのです。

一応逆の視点のメリットも説明しておくと、ネガティブ思考を利用し、リスクの可能性を潰して進めば、手戻りなくスムーズに行くこともあります。

ですので、ポジティブに適当に決めるだけでなく、ネガティブな人の意見も取り入れバランスよく選択するのが実態です。

他にも仕事量が多くて滅入ってしまうことも多々ありますが、ポジティブに何とかなるさと、やってみることも大切です。

このようなことから、ポジティブであることが重要と思っています。

少し偏見が入りますが、研究職ではないので、高学歴(有名大学)の出身の方が不向きな面があり、コミュニケーション能力とポジティブさ、謙虚さがないとしんどいと思います。

経験者が語るプラントエンジニアリングを通して身につくスキル

私がプラントエンジニアリング14年の経験を通じて得られたスキルを紹介します。

  1. 問題解決能力
  2. 先を見通す力(リスク回避能力)
  3. 俯瞰(ふかん)する能力
  4. 指導力
  5. モノゴトの本質と人を見る目

1.問題解決能力

設計の立場で様々な問題にぶつかりますので、問題解決能力が高まります。

具体的には、自分が設計した機器が試運転時の実運転でうまく性能が出ないという事態が発生しました。

こういう自分の責任という場面では、必死にならざるを得ません。

根本的に全取り換えするには、費用も時間もないという場面で、部分改造で対応する選択をとったり、個人的見解で決定できないので、他分野の人を交えた会議の場で意思決定をしていくなどの経過を経て問題解決に至りました。

このような問題が、大なり小なり設計段階でも日常茶飯事で、都度決断を迫られます。

毎度悩ましいとは思いながらも、問題解決までの流れはほぼ同じで、また別の記事でその極意を紹介していきたいと思います。

問題(失敗)が発生したときに、(特に自分の責任のとき)心がへし折れるのではなく、「面白くなってきたぜ」ぐらいの意気込みで、「解決できない問題はない」と自分を信じる力が身についたと思っています。

2.先を見通す力(リスク回避能力)

問題解決能力のその先に、そもそも問題を発生させないようにするには、と考えるようになります。

特に我々は設計検証(DR)というものを良くやるのですが、これは3H(初めて、変更、久しぶり)の事象に対して、複数人で問題点と解決策を検証するというものです。

例えば、機械を水冷から空冷にするなど仕様を変更するとき、冷却水不要になるというメリットだけでなく、空冷にするとその空気の換気をどうするか、機器が大きくなるけど配置や重量は大丈夫か、メンテナンススペースが大きくなるなど、変更に伴うデメリットを検証します。

変更による影響やリスクをすべて処置できれば、晴れて採用決定となるわけです。

このように、変更した、実際に運転した、問題発生した、改造となると非常に非効率です。

対して、事前に予想し対策しておけば、そのリスクを回避することができます。

このように、選択する場面でDRのようなリスク検証を常に考え、事前に最適な選択を考える能力が身に付きます。

さながら将棋で数十手先を読むプロ棋士のような能力でもありますが、私は将棋はくそ弱いです。

3.俯瞰(ふかん)する能力

問題を解決し、事前にそのリスクを回避する力に加え、物事を結論から考える力が付きます。

特に工程を立てるときに発揮されますが、最終目標達成(この場合、竣工)に対し、その前には何を達成しなければならないか、さらにその前には何を達成していなければならいか、やることをリストアップしています。

これら複雑に存在する、いつまでに何をやるか、を明確に整理したものが工程表となるわけですが、工程表を通して、全体像が見えてくるのです。

これに対し逆の立場で想像すると、新入社員が陥りがちなのが、言われた仕事をただこなすという状態です。

私自身、上司からの指示をそつなくこなし、仕事がてできた気になっていました。

目の前の簡単な仕事をして、たいしたことないな、面白くないなと感じてモチベーション下がっていたのだから、情けない話です。

(今から考えれば、新人でもできそうな仕事を任せていただけで、もっともっと学んでほしいことがあったのだと思います。)

何が言いたいかと言えば、全体像を把握した上での、各種作業であり、各種作業の積み重ねが最終目標の達成であるということが、やっと理解できたのです。

この俯瞰でとらえるという考え方で、部分最適でなく全体最適で物事を判断できるようになりました。

4.指導力

この仕事は当然一人ではこなせる分量でないため、複数人で業務遂行することになります。

自分一人の知識や能力を上げるだけでは何も解決せず、特に部下に仕事を教え、任せていかなければならないのです。

全体を見通す力の先に、全体の目標を達成するために若手社員の戦力化も必要になるとも言えます。

このような状況から、いかに素人に専門知識を教え、実際にできるようにするかを、実践することになりました。

その中で、相手の理解に合わせた言葉のチョイス、体に染みつくまで繰り返し伝えること、できたことを褒めてあげることなどの、指導力が身に付きます。

5.モノゴトの本質と人を見る目

上記のように、色々なことを多角的に捉える習慣が身についてきます。

そうすると、言いたいことの本質は何かな?物事の本質は何かな?と表面的でなく、一見目に見えない内側を考えるようになります

これは問題に対する根本原因を突き止める意味でもあり、相手の本心を探ることにもなります。

このように、顕在化した見えるものだけでなく、潜在的な本質を見る目が身につきました。

プラントエンジニアはなぜ激務と言われるのか?

ここまでに、プラントエンジニアリングの特徴を解説してきましたが、その特徴から以下の側面が見えてきます。

このことがプラントエンジニアリング業界が激務と言われるゆえんと考えています。

  1. 責任が重い
  2. 後半になると時間がなく、被害もでかい
  3. 僻地である

1.責任が重い

経験を積むと責任ある立場に任命されます。

自分が原因の問題だけでなく、他部署との調整、設計ミスによる変更など日々発生する問題に対し、解決策を決定する責任が付きまといます。

上記の責任者だけでなく、広範囲の仕事となれば、各担当にその分野の設計が任されているわけで、設計ミスは許されません。各担当にも責任があるのです。

図面段階の変更は、図面修正で事足りますが、モノが出来上がってからの間違いの発覚や変更は改造や、最悪作り直しとなり被害が大きくなります。

この変更、場合によっては1千万円の被害ということが、ざらにあり、責任の大きさ=追加コストの大きさ、ということになります。

失敗した人や、責任ある立場の人は、この被害の大きさから逃げ出したいという気持ちになるのです。

2.後半になると時間がなく、被害もでかい

1プロジェクトの工期が3年間という長い期間がかかるとして、後半の工事、試運転段階となると工期が迫ってきています。

限られた工程の中で日々業務を行っている中で、トラブルが発生すると、手直し期間で工程の変更を余儀なくされます。

この手直しは、関連部署すべてに遅延の影響を与え、現場では被害を受ける下請けの職人から不満がたまり、職長や担当、現場代理人を通して苦情を言われることもあります。

これは、参画者全員で良いものを作ろう!と一致団結していれば良いのですが、携わる人の大半は、雇われていたりと、目の前の任された範囲の仕事にしか目がいっていません。

ですから、わかっている人は協力的ですが、末端の人員にはただただ謝罪とお願いで乗り切ることになります

責任の話と被りますが、後半になればなるほど失敗の被害が多くなるため、プレッシャーが大きいと言われています。

3.僻地である

プラント建設現場は住宅街や繁華街であることはほぼなく、人様の迷惑の掛からない山奥や海岸、工業地帯に建設されます。

設計期間は都市部の本社で設計されますが、現地工事や試運転は現地付近に駐在することになります。

その間は単身赴任になったり、遠距離恋愛になったりと、プライベートに制約を受けることは事実です。

その分、会社から手当ては出ますが、見合うと考えるかは人それぞれです。

一番の負担は、現場においては、客先や職人の窓口となり第一線で働くことになり、説得力を持って発信していかなければならない立場となります。

その上、社内の専門の技術者は本社にいますので、相談がしにくいなど、技術面でのフォローが弱くなります。

このようストレスが大きい中、環境が制限され、独自のストレス発散法を持っていないと、気が滅入ることがあります。

このような状況により、現場での負担が大きいのも特徴です。

さいごに、私個人の見解!

これからプラントエンジニアリング業界を目指す方への情報として役に立ったでしょうか。

プラントエンジニアの良い面、悪い面をスキルという側面で紹介させていただきましたが、最後に私の感じるプラントエンジニアの面白さで締めたいと思います。

まず、とにかくでかい仕事に携われる。

金額ももちろんですが、出来上がったプラントは見た目だけ見てもでかいです。

当然何かしらの機能を持った施設ですので、これが人々の、社会の役に立つものを作り上げたという、達成感が感じられます。

さらに私個人としては、多人数と関わる仕事となりますので、1つの目標に向かってみんなで協力して実現していく過程、困難を仲間と乗り越えることに、一番の感動を覚えます。

日々仲間と協力して問題解決していく瞬間は、さながらスポーツ少年漫画の激熱展開にも似た感情を得られます。

あと、リーダとして、適切な役割分担で体制配置し、臨機応変に対応するときは、パズルゲームやシミュレーションゲームをプレイしているような高揚を覚えます。

このように、仕事の中に楽しみを感じることは、プラントエンジニアに関わらず大切なことだと思いました。

プラント設計の超基礎!プラントとは?初心者の疑問を人体に例えてわかりやすく解説!

プラントエンジニアリング会社に就職を考えている方や、若手社員が、実は最初につまづくこと。

それは、

プラントって何ですか?

どんな仕事をしていますか?

普段の生活とは縁がないからこそ、想像ができずに不明確なままプラントをとらえています。

今回の記事で、プラントの本質を徹底解説しますので、他では得られない超速理解を期待してください。

これは新入社員を部署に迎えた先輩たちにも指導に役立つ知識ですので、ご活用ください。

そもそもプラントとは、何なのか?

プラント=工場、と言い換えることができますが、工場って何するところなの?となってしまうと思います。

私なりに定義すると、以下のようになます。

「インプット資材から目的のアウトプットを生み出す、機械化された建設物」

例えば車の製造工場で説明します。

・インプット資材とは、工場で生産する主要な金属材料であったり、購入してきた部品類となります。

・目的のアウトプットとは、製品のとなる自動車のことです。

・機械化された建設物とは、加工、塗装、組み立てなど各工程における機械設備、それを制御する電気設備、建物自体すべてを含めたものです。

他には、火力発電施設で説明します。

・インプット資材は、石油になります。

・目的のアウトプットは、発電された電力です。

・機械化された建設物とは、石油を燃焼する設備や、発電機、排ガスを処理する機械とその他すべての設備のことです。

なんとなくでもご理解いただけましたでしょうか。

必ずしも形ある製品だけでなく、電気を作ったり、廃棄物処理など付加価値を生み出せれば、プラントということになります。

そして、機械による自動化で、人力ではできないレベルの大量生産可能なよう大型化された施設なのです。

プラント建設まで過程を超シンプルに解説!

続いて、プラントができるまでの過程を超シンプルに説明していきます。

本当は、受注してからアフターサービスまで各種段階がありますが、プラントが竣工(完成)するまでに焦点を当てた説明とします。

  • 1.基本設計
  • 2.詳細設計
  • 3.製作
  • 4.試運転
  • 5.竣工(完成)

まず、1つ目の基本設計についてです。

設計を始めるにあたり、定義付でも説明した通り、目的のアウトプットがあるはずです。

発電設備を例にとると、原料を受け入れ、燃焼させ、熱エネルギーを電気に変換し、燃やしてでた排ガスを処理します。

このような機能を持つ各種機械を流れに沿って並べます。

これを設備フローと呼びます。

このフローの中で、各機器に対し、物質やエネルギーが出入りしていますので、物質収支やエネルギー収支を計算していきます。

少し話が変わって、プラントを立てるにあたり、立地条件が必ずあります。

建物が小さいほど安く建設することにもなりますので、状況に合わせて、設備フローに沿った、機器配置を行います。

ここでは超シンプルに、基礎設計とは、設備フロー、物質収支、機器配置、ということにします。

当然他にも検討しなければならないことは、たくさんありますが、とりあえず、主要なところを押さえて抑えてください。

続いて2つ目の詳細設計です。

基本設計では、まだ具体的にものが決まりませんので、詳細の部分を確定していきます。

最初に機械について例を挙げていきます。

先ほど、エネルギーを電気に変換する機器がありましたが、ここではタービンを購入することになります。

(補足しますと、プラント設計では、各機器は外からの買い物になります。コアな技術に関しては自社設計品で製作は専門の業者に任せることになるのです。)

タービンの購入にあたり、先ほどの物質収支から必要なスペックを決めます。

(スペックを決めるまでが基本設計という場合もありますが、便宜上、こちらで解説します。)

そのスペックを満たす機器を契約すると、その図面が出図されます。

条件を満たすか、配管とどうつなげるか、細かい部分をチェックして図面を完成させていきます。

このようにすべての機器の図面を完成させること、その機器と機器をつなげる配管やらダクトやらの設計することも、詳細設計です。

もちろん、機器だけでなく、次の章で説明する、土木建築設備、電気計装設備も詳細設計により確定させます。

3つ目の、製造の過程は、設計の手が離れている場面です。

各機器で言えば製造は各購入先で行われます。

エンジニアリング会社での仕事は、工程通りに進んでいるか管理し、完成時に検査を行い、図面通りできているかをチェックします。

(管理や検査は、設計部門でない部署でやる業務です。)

次に、ここでは、製造の過程に含めていしまいますが、この完成した機器は、プラントの建設現場に搬入され、据え付けられます。

(この建設工事も、プラントエンジニアリング会社の醍醐味であはありますが、設計の立場から、製造の一環で表現しました。)

このようにして、機器が完成し、現場に設置されます。

4つ目の試運転です。

実際にモノとしては完成していますが、問題なく動作するかは、まだわかりません。

プラントとは一品一葉で、各種条件が異なるため、類似施設に対してもブラッシュアップしていることが多いためです。

確実に性能を満足するか、試運転を経て性能確認試験を合格する必要があります。

受電してから、各種機器の単体確認を行い、続いて無負荷連動試験(から運転)を行います。

その後、実負荷運転を経て、性能を満足していることを確認します。

自動制御の設定を行いますが、何かしら上手くいかない部分が発生しますので、さらなる調整をしたり、場合によっては改造したりします。

会社によっては、試運転専門の部署がありますが、私の会社は設計部隊が試運転を行います。

最後に、竣工となりますが、竣工を経て実際の営業運転が開始されるわけです。

プラント設計の主要な範囲は、機械、建築、電気!

プラント設計する上で、特に混乱するのが他分野にまたぐ範囲の広さです。

プラント設計に携わる方は、大学を出ていることがほとんどですが、機械であったり、化学、電気、土木建築と、各種専門を学んできています。

実際に仕事の中心は各専門であることは間違いないのですが、それ単独では機能しないのです。

機械はたいていモータ(電動機)の回転で動きますが、これを動かくすのは電気です。

機器は単独で宙に浮いているわけではないので、建物の床の上に乗っているのです。

ここでは、主要な設計項目となる範囲を説明します。

  • 1.機械設計
  • 2.電気計装設計
  • 3.土木建築設計

1つ目の機械設計は、主に以下の範囲になります。

・機械

役割があり、それを果たす機構を持ったもの。

・配管・ダクト・シュート

機械通しをつなげ、搬送物の通り道。液体だけでなく、粉体、個体も流れる。

当然、この機械や配管を、建物に固定する必要あり、サポートと呼ばれる部材で固定します。

2つ目の電気計装設計とは、主に以下のことを言います。

・電気設備

モータを回すための電力を各機器に配線を通じて供給します。

電気をいったん受ける受電設備や、発電した電気のやりくりなど回路図により設計しています。

・計装設備

計装品と呼ばれる温度計、流量計、圧力計などの各種センサー。流量を調整する、調節弁なども含まれます。

センサーの数値をインプットに、機器の回転数や弁の開度をアウトプットする制御装置も主要設備です。

3つ目の土木建築設計は以下になります。

・構造

建物は主に、鉄筋コンクリート(RC造)と鉄骨(S造)でできています。

機械の重量情報(ローディングデータ)に基づき、強度計算を行い、最適な鋼材で建物を設計します。

・意匠

意匠は言い方を変えるとデザインのことです。

建物の外観や内装の仕上げ、扉の配置や種類まで細かく決定していきます。

本当はそれぞれ細かく設計していくものですが、もの凄く大雑把に区分けしました。

しかしながら、これでもまだ、わかにくいと思います。

安心してください。

ここからとっておきにわかりやすい解説に入ります。

プラントを人体に例えて超速理解!

私が若手社員に説明する際、好評だった方法でプラントを説明します。

プラントを人体に例えることで、全体像を簡単に捉えることができるのです。

  • 1.機械・配管 = 内臓・血管
  • 2.電気計装  = 感覚、神経、頭脳
  • 3.土木建築  = 骨格、外観

1.機械・配管

機械とはある役割を持った装置ですので、内臓に見立てることとができます。

例えば胃は、食べ物を消化する器官ですので、さながら燃焼設備の炉で燃料を燃やすような役割と言えるでしょう。

そしてものを燃やすうえで空気が必要になってきますが、燃焼空気はダクトを通って、送られます。

このダクトを人体で言えば、気管にあたります。

他にも流体を流す配管は、さながら血管のような役割を果たします。

2.電気計装

計装品としての各種センサーがありますが、これは人体の五感にあたります。

人体は、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚で情報を得ていますが、プラントは機器や配管内の温度、圧力、流量などを常時監視しています。

各種センサーとは電気配線でつながっていますが、人体で言えば神経ということができます。

そして制御盤から適切な数値になるように自動制御しているのです。

これはさながら、体温調節を勝手にしていたり、焦点を自動で合わせる機能に似ています。

これら制御をつかさどるのは、まさに頭脳と言えるでしょう。

3.土木建築

鉄筋コンクリートや鉄骨の構造物を人体に例えると、骨格と言えます。

しっかりと体を支え、内臓を保持しています。

意匠を人体に例えると、皮膚や髪の毛となります。体を覆い、体を守るとともに、外観そのものとなります。

さいごに

プラントは身近でないため、イメージしにくいと思います。

このように身近なものに例えることで、理解が深まると思います。

本記事では、人体はプラントの縮図であったり、相似形となっていることをお伝えしました。

このように世の中を俯瞰して見られると、より高度な視点で考察できますので、お勧めです。

今後の業務の一助となれたなら幸いです。

プラントエンジニアを育てる若手勉強会(社内勉強会)!私のやり方と事例を詳しく紹介!

これから勉強会を計画されている方必見!

勉強会の目的設定から時間割、主催して分かった注意点をお伝えします!

なぜ今勉強会が必要なのか!勉強会のニーズをおさらい!

さわりに、プラントエンジニアについて、説明します。

プラント建設は1案件が完了するまでに約3年という長めの期間がかかります。

ものごとを覚えていくうえで、1回目は初めてで手探り、2回目はやったことあるけど自信ないな、3回目でやっと一人でできるようになる、という経験ありませんか。

これをプラント建設に置き換えると、1サイクルが完了するだけで3年、3サイクルで9年という長い歳月がかかります。

あくまでこれは最短であり、必ずしもプロジェクトの初めから終わりまで担当することは稀で、さらに都合よくプロジェクトが遂行されているわけでません。

このプラント建設に3年かかるのは、複雑な工程となっているからで、全体像の把握が難しい由縁です。

よって、携わる仕事というのは、プロジェクトの部分的にならざるを得ず、全体像がよくわからないまま目の前の仕事に励むだけになることがあります。

ここまでがプラント特有の話ですが、一般的にも以下の問題があります。

・エンジニアの高年齢化が進み、技術が途絶えるリスク

・管理職と若手の間となる、中堅の人員不足

・教育者不足し若手の指導がおろそかになり、育たないという悪循環

さらに昨今のコロナの影響で、飲み会など懇親会も開催できず、若手との交流が不足していました。

ですので、プラントエンジニアリングに関わらず、本ブログの勉強会実例は参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

これらを解決すべく、社内の若手勉強会を立ち上げ、実践しましたので、紹介したいと思います。

勉強会の目的を掲げ、同じ方向を向こう!

勉強会の目的として以下3点を掲げました。

これは企業における、企業理念のようなもので主催者側、受講側のどちらにもメリットあるわかりやすいものを設定することをお勧めします。

  • 1.基礎知識および業務ノウハウの習得
  • 2.若手の発表の場の提供
  • 3.技術継承のシステム化

まず、1.基礎知識および業務ノウハウの習得に関しましては、勉強の目的として当たり前ですが、知識の習得だけでなく、先輩社員の教科書には載っていない仕事のコツを伝える場としたいと考えました。

従来であれば、若手の仕事ぶりを見て、不足している部分をアドバイスして伝えていましたが、中堅の不在により細かい指導されることがないまま、自身も中堅となります。

そして教わってこないから、教えられない、教えなくてもよいと考える風潮があるように感じています。

飲み会もないので、良くも悪くもダメだしする機会もないので、業務ノウハウ、気構えを伝える場が失われていると考えています。

2つ目に、若手の発表の場の提供となります。

若手のうちは言われた業務をこなすだけになりがちで、会議の主催を任されることもなく、せいぜい資料のアウトプットに留まっていると思います。

勉強会の場でこれまでの業務や習得したことをアウトプットすることで、頭の整理になると考えるのです。教えることが一番勉強になると、よく言われています。

さらにプレゼンの経験になり、この2番目が一番効果を期待するところです。

3つ目は、技術継承のシステム化ということで、勉強会が習慣化すれば、社内の教えあう雰囲気の改善、勉強会を通じた人脈の形成により、長期的に見て社内の技術力UPに貢献することが期待されます。

これらの目的を掲げることで、勉強会を開催する大義名分ができ、周りの目を気にせず、突き進めるのではないでしょうか。(勉強会主催しようとすると、マジメちゃんとかイキっているように見られがちで、このように見る否定派も少数いるかもしれません)

勉強会で目指すレベルも設定し、イメージを膨らませる!

では、次に勉強会を実施することにより、目指すレベルです。

  • 1.自身で工程を立案し、管理できる
  • 2.DR(設計検証)会議を主催できる
  • 3.若手に指導できる

1つ目の、工程立案、管理ですが、仕事とはミッションを達成することと考えますが、達成までに実行動レベルまでブレイクする思考が必要です。

そのブレイクした行動を順序だてて並び替え、現実的な計画を立てる必要があります。

これが工程作成の能力となります。

さらに重要なことは、工程を自分で管理することです。

日々、工程表を睨みながら、遅延がないか把握することから始まり、遅延した場合はどのようにキャッチアップし、結果的に工程通りに達成するかという能力を身に着けて欲しいと思っています。

2つ目はDR会議の主催ですが、これは、ある課題に対し、問題点の原因を分析し、達成するための手法を立案したのち、設計検証するDR会議で方針決定までをできることを期待しています。

一連の過程でさえ奥が深いですが、エンジニアリングの醍醐味とも言える部分です。

DR会議の議事録を作成して、検討記録を残すとともに、次工程のための方針決定するまでを確実に身に着けさせたいのです。

3つ目の指導については、勉強会を通して、基礎レベル、応用レベルとして身に着けるべき事柄をしっかり把握し、若手に対する伝え方を講師の良い面を盗み、悪い面を反面教師にして身に着けて欲しいです。

私が実践している勉強会の内容を徹底解説!

いよいよ、勉強会の設定と内容を説明してきます。

  • 1.頻度  月1回(2時間)
  • 2.対象  10年未満 → 5年未満若手社員
  • 3.時間割 1時間:先輩講師、30分×2人:若手社員発表
  • 4.内容  業務の本質、全体像
  • 5.アンケート

それでは、詳しく紹介します。

頻度に関しては、月1回の各2時間で設定しました。定時内で実施します。

曜日を固定し、先に半年ほどの予定を決め、各員の日程調整と会議室も手配しておきます。

通常の業務に支障がないように考えると、準備も考慮しこれくらいが適正と判断しています。

2つ目の参加対象に関しては、当初、空白の世代の後の10年未満を対象に開催しておりました。

結果として、若手には勉強になることでも年長者にとっては当たり前の内容も扱うことがあるので、幅が広すぎることがわかりました。

現在では、入社5年目までを必須、それ以上は任意参加として開催しており、年長者には質問というよりは適宜ご意見番としても参加してもらっています。

3つ目の時間割に関しては、前半1時間程度を先輩社員の発表とし、専門知識の講義や先輩ならではの仕事のやり方やコツを紹介してもらいます。

後半1時間は若手社員による発表で30分×2人分としています。

若手のアウトプットの場として、直近で担当している業務や学んだ専門知識を若手同士内で共有してもらいます。

特に若手は他の人がなにやっているかわかりませんので、知識を広げるとともに、自分の業務レベル(難しいことをしているのか、簡単な仕事なのか)を図る機会にもなっているようです。

最後に内容ですが、大きく2つのことを意識しています。

業務の本質:目的設定、計画、行動、この3本柱を意識し、ミッションンの大小に関わらず、使えることを繰り返し織り込んで伝えいています。

この内容は、本ブログでもお伝えしているところです。

全体像:プラントエンジニアリングは冒頭で説明した通り、プロジェクトの期間が長く、それは他分野に広範囲にわたり、複雑だからです。

その中で、担当する業務は一パーツとなるため、何のためにしてる仕事かわからないというか、実感がわかないことになります。

そこで、プラント全体、業務範囲、工程に関して、全体像を開設し、その中であなたの業務はこの部分と丁寧に説明するようにしています。

たとえ話をさせてもらうと、ジグソーパズルを作るときに、見本の完成図を見て作るのが普通の手法と思いますが、見本なしで作ろうとしているのが、今の若手社員の実態なのです。

5つ目のアンケートですが、勉強会を継続するうえでブラッシュアップは必要と考えます。

参加者の意見を取り入れより良く改善するにあたり、アンケートを取ることがあると思います。

しかしながら、勉強会で時間を削がれ、事後アンケートに時間を削がれるとしんどくなると考えました。

そこで、講義中に気になることや、感想を随時書いてもらい、場合によっては講義終盤で、そのシートを用いて感想を発表してもらっています。

主催して分かった落とし穴と改善策!

私が主催して1年たちました。上記実践内容の先輩講師の1時間発表もほぼ私が担当しています。

経験を通して分かったことと、反省点を共有します。

  • 1.勉強会は意味がない
  • 2.情報よりも情熱
  • 3.具体的に!たとえ話を交える
  • 4.中堅社員は教え方を学ぶ場
  • 5.Web会議をフル活用

いきなり矛盾したことを挙げましたが、勉強会は意味がない面があります。

自分自身が研修を受けさせられた経験を想像して欲しいのですが、受動的に受けた研修って身についてなくないですか?

自腹を払っていったセミナーなどは元を取ってやろうって、集中して聞きますが、やらされている授業はなかなか興味持つのが難しいです。

自分から質問して回答が欲しい、位でないと身につかないようです。

逆に発表の合間にこちらから質問を投げかけて、わからなかった、恥ずかしいとか、急に質問くるから注意して聞いておこう、くらいのプレッシャーをかけるテクニックを使っています。

2つ目は、情報よりも情熱と題しましたが、情報を上から下へ縦の流れがあり、若手同士横の流れがあります。その若手がその次の若手へ情報を循環させてくれます。

しかし、勉強会が意味がないと言ったとおり、効果はいま一つです。

では、なぜ勉強会を続けるかといえば、講義を通して発表者の熱意を届けるためです。自分はこれだけのことをやった、若手にどんどん成長して欲しい、この熱い思いを受け渡し、循環して欲しいのです!

自分では気づかなかったですが、他の先輩社員の発表を聞き、影響を受ける若手社員を客観的に見て、そのことに気が付きました。

プレゼンの極意に、感情を乗せろ、というのがあります。まさにその通りだと思いました。

3つ目は、たとえ話を交えたり、具体例を挙げることです。

業務ノウハウの目的、計画、行動は私にとっては当たり前ですが、その思いやとらえ方は人それぞれです。

具体的な業務の実例を出してあげることで、理解度が格段に上がるようです。

プラント(工場)を、人体に例え説明したときは、わかりやすいと好評を得ました。

4つ目は、中堅社員は教え方を学ぶ場、ということで、中堅にとっては復習になっていることが多かったです。

前向きにとらえると、不足した部分があれば補い、次に自分が若手に教えることをイメージしながら聞くことで、説明の仕方やより良い工夫を考えて身につくことを期待しています。

それ知っているわ、で終わらせるのはもったいないと思っています。

5つ目は、Web会議についてです。

コロナの影響で在宅勤務が普及しました。

Web会議が流通したことで、会議室がいっぱいでも自席で参加できたり、自宅でも参加できるので、開催の制約が小さくなりました。

現在、他部署からも参加者が急増中ですが、他部署の方はWebで参加など、融通が利き、多人数の参加での不都合なく開催できています。

そして最大のメリットは、勉強会を録画しているので、参加できなくてもあとで視聴することができますし、今後の新入社員も見ることができるので、財産としての残ることが大きいと思います。

若手勉強会のまとめ

若手勉強会を主催し、講義をした感想を述べます。

めちゃめちゃ自分のためになりました。

アウトプットが効果的とは述べましたが、自分自身の頭の整理、伝える練習になり、物事の理解が深まりました。

さらにプレゼンの練習になり、人前で話すことへの抵抗が和らぎ、盛り上げるために聴衆に話題を振るなどのテクニックも試すことができました。

誰もやらなかったことを実践し、新しいことに挑戦する自信につながりました。

そしてついでに、周りからの評価も上がったと思います。

自分がやりたいと感じ、一応誰かのためという大義名分をかかげられたら、すんなり実行できることがわかりました。

このブログを読んで、あなたの後押しができたら幸いです。

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