今回は心理学の交流分析で使用される、ストロークをご紹介します。
私もこのストロークを学んだとき、目から鱗が落ちるように驚きながらも深く納得したものです。
みなさんは、人間関係の悩みはありませんか?
なぜいい人、嫌な人がいるのか?
どういう特徴があるのだろうか?
ストロークを知れば、このような疑問が解決します。
それではストロークを説明していきましょう。
ストロークの考え方
ストロークとは何?となると思います。
ボールを投げる時のフォーム?
答えは、人との関わり方のことです。
ストロークには大別して2種類あります。
肯定的ストロークと否定的ストロークです。
肯定的ストロークは相手に元気を与えるイメージです。
否定的ストロークは相手を傷づけるイメージです。
さらにそれぞれに、肉体的、心理的、条件付き、無条件と4種類あります。
つまり2×4の8マスの窓で表すことができます。
それぞれ具体的に説明してきましょう。
肉体的ストロークとは
先ず肉体的ストロークは、感覚のうち触覚を使ったものでしょう。
具体例で説明します。
肯定的ストロークとしては、頭をなでてあげる、握手する、肩をたたく、ハグをするなどが挙げられます。
いづれも、褒めたり、励ましたりするスキンシップですよね。
相手との親密度にもよりますが、基本的にポジティブな行為です。
次に、否定的ストロークとしては、殴る、蹴る、つねる、おしりを触るなどが挙げられます。
こちらは、相手に痛みをあたえる攻撃的なものです。
もしくはセクハラ的な相手の嫌がる行為です。
日常生活の中で、大人同士ですることは少ないかもしれませんが、子供に対して行っているところは想像できるのではないでしょうか。
このストロークの考え方、子育てにも大きく役に立つんです。
心理的ストロークとは
続いて2つ目の心理的ストロークについて説明します。
心理的ストロークは、感覚のうち視覚、聴覚を使ったものです。
それぞれ具体例で説明しましょう。
肯定的ストロークは、目を見つめる、笑顔で接するなどです。
対して否定的ストロークは、にらむ、怒鳴るなどです。
言葉を使わずに、感情を表情や語気で表現しています。
少しわかりにくいですが、非言語的なコミュニケーションの一つですね。
条件付きストロークとは
3つ目の条件付きストロークについて説明します。
条件付きストローク、次に出てくる無条件ストロークはいずれも言語を用いた方法です。
いわゆる人格否定が無条件ストロークで、これに対して行動否定が条件付きストロークと言えます。
それでは具体例を挙げます。
肯定的ストロークは、「ごみを拾って偉い」、「あなたの優しいところが好き」、「髪の毛がきれい」と具体的な理由とともに伝えることです。
否定的ストロークは、「遅刻することは悪い」、「あなたのずるいところが嫌い」、「そのシャツはダサい」と具体的な理由とともに伝えることです。
肯定的はポジティブに褒める場面、否定的は相手の間違いを指摘する場面や相手を否定する場面で使います。
どちらも、条件、すなわち理由を加えて相手に伝えています。
無条件ストロークとは
最後に無条件ストロークについて説明します。
無条件ストークとは、相手の存在にそのもに対して意思を伝えるものです。
それでは具体例を挙げます。
肯定的は、「あなたがいるだけで嬉しい」、「愛している」、「ありがとう」と相手の存在を認めていることを伝えることです。
否定的は、「出ていけ」、「嫌いだ」、「死ね」などと相手の存在を否定の意志を伝えることです。
いわゆるパワハラも否定的な無条件ストロークといえますね。
まとめ ストロークの8つの窓
以上のようにストロークには8つの窓があることを説明しました。
まとめると以下の表のようになります。
これは覚えておくと非常に効果的です。
最初の疑問の答えは、いい人は肯定的ストロークを、嫌な人は否定的なストロークを多く使っていると考えられます。
日常生活ですでに使っているわけですが、使い方にはコツがあります。
次回詳しく、お伝えしていきます。
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